最近、趣味の一つとして、私は「写仏」を始めました。写経は、般若心経などのお経を書き写すもので、お寺で体験できる所も多く有名ですし、私も以前から自宅で心を落ち着けたい時などにいつもやっていましたが、写仏については、そういうものがある事すら私は全く知りませんでした。
そんな中、いつも観ている情報番組の中のアナウンサーとタレントの2人連れが色々なお寺や名所を歩いて回り、様々な修行をするというコーナーの中で、「絵写経」の修行をしているのを観ました。絵写経は、1枚の紙に、写経と写仏の両方合わせたものを書き写す様でしたが、私は知らなかった写仏に興味を持ちました。
後日、ネットで色々調べて、初心者向けの「心を調えるはじめての写仏〜なぞり描き」という本を購入しました。仏像に関する基礎知識や、写仏のやり方や意味などの解説が載っており、その後に既にお手本の如来像や菩薩像の絵が沢山入っているので、それをコピーしたりして、上からなぞって描くだけでした。
私は、わりと細かい作業が得意な方なので、綺麗に描けたら色を塗ってもいいなぁ〜と簡単に思っていましたが、実際にやり始めると、そんなに簡単ではないという事がわかりました。お手本の線の上をただなぞるだけなのに、予想以上に難しく、はみ出してしまったり曲がってしまったりするのです。
友人に話すと、冗談交じりに「心が曲がっているからだ」と言われ、一緒に笑っていましたが、その友人のいう事もあながち間違いとは言えないな…と思うのです。上手く描こうとすればするほど、はみ出してしまうような気もします。もっと上手く描こうという欲を捨て、集中力を高めて無心にならないといけないのかもしれません。まだ始めたばかりですが、なかなか奥の深い手習いだと感じています。
それにしても、お手本をあちこちはみ出している自分の描いた線を見ると、私ってそんなに煩悩だらけなのかなぁ…と苦笑いしてしまいます。